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【連載】003-重度障害者の自立生活とその過程 ③意識・環境の変革

今回のテーマが1番難関だけど、重要であります。
それは、”意識・環境の変革”を親子共々しないとならないのです。

子どもを”ひとりの人”と接する「意識」に母親はしていくことが大切でしょう。
しかし簡単に変わることは難しく、どうしても見守ることができません。仕方が
ないことだけど「失敗したら、かわいそう」「嫌な思いを我が子にさせたくない」
と母親・父親はそう思うでしょう。ただそれは本当の”優しさ”でしょうか?

本当の優しさとは?
単刀直入に言います。親の方が先に亡くなることが多いでしょう。親がいなくても
生きられる力を我が子に身につけていってもらいたくないでしょうか?これは障害
があるなしに関わらず全員に言えることですよね。

つまり本当の優しさは、その子がひとりで生きられるように精神的・社会的・経済的な
自立ができるようにすることではないでしょうか?決してすべてを自分でやれとは言い
ません。重度障害者は自分で洗濯を干したり料理を作ったりするのは難しいでしょう。

しかし、介助者に料理の手順や自己選択・自己決定をすることはできます。自己選択
自己決定を親元にいるうちからさせることを推奨します。重度障害者の多くは自己決定
をする経験が断然少ないのです。子どもの意思や決定を待つのが親御さんの多くは苦手
なのです。すべて親御さんが決めてしまうと自分で決めることができないのです。

反抗期がない重度障害者も多いです。なぜでしょうか。それはきっと親御さんと長年
「一心同体」で何もかもやってきてしまっていこと、親に反抗したら生きていけない
という「恐怖心」があること、最も危険なのはそのことが当たり前になって気付いて
いないことです。

社会で一人前に生きていくためには、我が子を信用して見守ることが本当の優しさでは
ないでしょうか?失敗を許すこと・見守ることが我が子の成長につながります。要する
に与える環境から自己選択・自己決定(失敗)ができる環境にしていくことが大事です。
理想を言えば我が子が失敗した時も褒めてあげて欲しいですね。「うわー!失敗よくでき
たねー!すごいよぉ!」とオーバーに伝えること。そうすれば失敗が怖くなくなります。
「失敗したらお母さんに怒られる・・・」という感情が先に芽生えて行動に制限がかか
ってしまい自己決定ができなくなります。

自己決定ができる人になってくれた方が親としてもたまもしくないでしょうか?
「うちの子どもには無理、できない・・・」というお母さんもたくさん見てきま
したが、やってみないとわからないですよね。
お母さんが子どもの「可能性」をなくさないでください!!!

次回は・・・福祉・教育から変えていくことについて書きます。

 

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