- 夢
【夢】004-大学受験も夢物語 その1
障害がなくて大学に行くことはごく普通の選択であろう。大学が良いとか行かないことが悪いとかではない。だが重度障害者が大学に進学することはごくまれなケースであった。
私が高校1年生の進路希望用紙にて「大学に進学」と記入した。そうしたら「啓太、現実を見なさい。これは夢物語だよ」と先生たちに散々言われた。それもそう。なぜなら、高校は義務教育ではないから特別支援学校と言っても先生たちの数は少ないから高校レベルの勉強のクラスに入れてもらえなかった。
この時、正直悔しくて仕方がなかった。高校のオリエンテーションの帰りの車の中で母の前で大泣きした。もう高校では勉強できないとわかったから自分で必死に塾を探した。けど障害者が通える塾はなかった。それならば自分に合った受験方法はないかと必死にインターネットで探したり1年生からひとりでいろいろな大学のオープンキャンパスに通ったり行動をしていた。そうしたら「AO入試」をみつけた。
それは自分の得意分野を生かし大学で何したいか卒業してどんな仕事に就きたいかを論文だったり活動報告だったりをつけて面接試験も含め総合的に評価すると定めてあった。これ見た瞬間「これだ!」と思い、早速それに向けて1年生の時から準備した。
ボッチャの大会のパンフレットや成績表を集めた。そもそもなぜ大学に行きたかったといえば、理由は二つある。ひとつめは、障害がある大先輩に憧れていてその人のようになりたいと思った。中学生の頃から大先輩の下宿に遊びに行かせていただいたり独り暮らしについてお話を聞かせていただいたりして「僕もこういうキャンパスライフを送りたい!」と思っていた。
二つ目は、障害がある私は支援を受ける側だけでなく支援を提供する立場になりたいと強く思い、障害者スポーツである「ボッチャ」を通じて障害者の自立支援をしたいと思っていた。それも同じ目線に立ち、援助をしたいと浅はかであるがそう感じた。だからこそ大学に行こうと決意したのである。
つづく

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