【社会を見てて思うこと】304-一夜明けて──参政党の“躍進”をどう見るか
一夜明けて──参政党の“躍進”をどう見るか
参議院選挙が終わり、一夜明けて感じたことを、率直に書こうと思う。
今回、参政党が“躍進”と呼ばれる結果を出したことについて、正直、僕は少し複雑な気持ちだ。
一時的に注目を集めている今の姿は、勢いだけが先行しているようにも見える。これから党としてどんな言葉を発信し、どんな行動を取っていくのか。それ次第で“熱狂”が“幻滅”に変わるのは、そう遠くないように思う。
特に違和感を覚えるのは「日本人ファースト」という主張だ。
今はグローバル社会。現実的に、日本の介護現場、工場、物流、農業…どこも外国人労働者なしには成り立たない。むしろ、真面目に誠実に働いてくれる外国人の方々が、日本を支えてくれている。それを無視して「日本人だけを優遇しよう」という発想には、正直「何言ってんの?」と思ってしまう。
そして、消費税を減税しろという声もあるが、感情的にはわかっても、現実は甘くない。減税だけを叫んでも、財源がなければ社会保障も破綻し、いちばん困るのは生活に余裕のない人たちだ。減税=正義、とは限らない。
政治には、冷静さと責任が必要だ。
「声が大きい」ことと「正しいことを言っている」ことは、まったく別だ。
勢いだけでは、この国は前に進まない。
いまこそ、本質を見極める目が求められていると思う。
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