【社会を見てて思うこと】310-優しさの押し売りになっていませんか?
「親切にしたつもりだったのに、なんか嫌な顔をされた」
「ありがとうも言われずにモヤモヤした」
そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
それ、もしかすると
**“優しさの押し売り”**になっていたのかもしれません。
◆「やってあげたのに」から見えるもの
「手伝ったのに」「助けたのに」「声をかけたのに」
この“〜したのに”という言葉には、
自分の気持ち>相手の気持ちという構図が隠れています。
相手が本当にそれを望んでいたのか?
相手のペースを尊重していたのか?
そこに目を向けないまま、「自分の正しさ」で行動してしまう。
それは、相手からすると
“押し付け”や“コントロール”と感じられることもあるのです。
◆本当の優しさとは
優しさとは、
**「してあげること」ではなく「寄り添うこと」**だと思います。
・相手の話を聞くこと
・待つこと
・何も言わず、そばにいること
時には“何もしない”ことが、一番の思いやりになることもあります。
大切なのは、「自分だったら」ではなく、
「相手はどうされたいのか」を想像する力です。
◆福祉の現場でもよくあること
福祉の世界では、
「サポート=手を出すこと」だと勘違いされがちです。
でも、障害があるからといって、
“できない”と決めつけて先回りするのは逆効果。
本人の意思ややりたいことを聞かずに
「こうしてあげる」が積み重なっていくと、
“その人らしさ”はどんどん奪われてしまいます。
◆「優しくしたい」は素敵。でも…
誰かを想って動けることは素晴らしいこと。
でもその優しさが、ちゃんと“届く”形であるか。
それを確認するのが、本当に大切なことだと思います。
「やってあげた」は自己満足で終わることもあります。
「やりたいことを支える」が、これからの優しさの形です。
私も日々、まだまだ学び中。
「自分の正しさ」に頼らず、
「その人らしさ」を大切にできる優しさを目指していきたいと思っています。
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